製本界 平成22年7月号

 

表紙の解説「和本仕立て」

 和本製本最後の工程で、目打ちによって穴を開け針に通した糸で綴じている図であります。

 また、「和本」とは和紙を用い、和風に仕立てた書物のことを言います。和本仕立ての代表は、袋綴と呼ばれるもので、本文洋紙を二つ折りにして重ね、表紙をおいて折り山を小口にし、背の側を綴じて仕上げます。

目次

 特集 東京都製本工業組合 創立110周年記念式典・祝賀会

     東京都製本工業組合 平成22年度通常総代会

     電子書籍関連セミナー 「電子書籍が印刷製本産業に与える影響」

     全製工連         平成22年度通常総会

 連載 今月の話題「理事長二期目を迎えて」  理事長 星野 一男

     代表役員会・理事会報告

     健保問題を考える

     委員会報告

     二世会だより「東京製本二世連合会の活動報告」

     支部だより

     フォトギャラリー

 情報 支部長会報告

     手帳部会関連業者情報交換会

     PRIMEDEX2010

     経産省印刷統計

     グリーンプリンティング認定工場一覧

 随想 「登りました! エィアーズロック」

 

今月の話題「理事長二期目を迎えて」  理事長 星野 一男

 5月24日の総代会及び臨時理事会において、皆様のご推挙により、理事長に再選されました。組合員の皆様には、旧に倍するご支援とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
 6月15日の当組合創立110周年記念式典・祝賀会はお陰にて盛会裏を終えることができました。関係の役員、組合員の皆様のご協力に深く感謝申し上げます。
 さて、日本経済は、新興国への輸出の増大により大企業を中心に景気も回復の動きが見られますが、デフレは改善されず、また個人消費の低迷が続き、本格的な回復には程遠く、一日も早く本格的な景気回復軌道に乗ることを祈っております。
 製本業においては、出版の低迷、企業の印刷物の減少により、総じて製本需要が低迷し、さらに紙媒体から電子媒体への移行が進むなど、製本業の市場環境は大きく変化しております。今注目を浴びているアップル社の電子端末機器「iPad」が販売されました。今後、国内メーカーからも販売が予定されており、本格的に普及しますと紙の本の影響は避けられません。当面の間は共存共栄していくものと考えられますが、将来的には電子書籍コンテンツの普及とともに紙の本は相当影響が出てくるものと思われます。製本業界としては、紙の本の利便性や感性価値を業界上げて取り組んでいかねばならないと考えております。
 本年度は、組合の基本方針として、3つの柱を掲げ、事業の充実と質の向上をはかり、各種の事業を実施してまいります。
 その中のひとつ、製本業中期振興ビジョン事業の実践があります。現在、製本+シナジー創造特別委員会が中心となって、デザイナー・広告業界との連携し、紙媒体の価値向上や新たな需要を喚起するよう努めてまいります。このたびのプリメデックス2010の製本ブースにおいてもシナジー委員会の全面的な協力をいただきました。
 環境問題に関しても日印産連のGP認定制度のさらなる取得支援を行うと共に省エネ機械の導入を進めていく所存です。個人情報保護法対策としては、「SAPPS」の全国への普及に努めてまいります。
以上の事業の実施にあたりましては、組合員各位の深いご理解とご協力が不可欠でございますので、何卒ご高配を心よりお願いいたしまして、就任のご挨拶といたします。