製本界 平成24年11月号

表紙の解説

高速手差式紙折機

(昭和34年2月発売:叶ウ栄機械製作所)

 

現在の高速とは、レベルがちがいますが、当時は竹ベラで1枚1枚折る作業からの画期的な転換となる機械でした。
モーターで駆動させたローラーの中へ指で1枚1枚、用紙を差込み、羽で折るわけですが、慣れたオペレーターの方ですとその名の通り、高速処理されました。
その音は、まさに機関銃のようです。

目次

特 集
・平成24年秋の叙勲 星野前理事長が旭日小綬章を受章
・製本資料館が開館
・新しい市場を創出することで、組合員各社の売上増を目指す

 製本+シナジー創造特別委員会
・第12回 広報委員会が行く report & interview
  貴重な本をよみがえらせ、時を超えて文化を伝える
   有限会社 ルリ製本


連 載
・今月の話題 製本+シナジー創造特別委員長 田中 真文
・10月代表役員会 11月定例理事会報告
・「経営承継は経営革新の好機」親族内承継と親族内親族外承継
・片平税理士の訪問日誌  第4回 年末調整
・健保問題を考える  過去最高を更新した国民医療費
・二世会だより
・フォトギャラリー
・支部訪問記 Vol,13
・支部だより

情報のページ
◯五支部合同研修会
◯支部長と支部長OBとの懇親会
◯『文の都』12時間リレー
◯従業員数調査の実施について
◯小口事業資金貸付募集について
◯平成25年「製本新春のつどい」開催
◯事務局年末年始
◯各支部新年会予定
◯職業訓練校生徒作品展‘13
◯丸大ハムの案内について
◯全製工連代表理事会の開催
◯ SAPPSについて
◯下請適正取引に関するアンケートの 実施について

平成25年度東京製本高等技術専門校 生徒募集要領

 

 

今月の話題「新しい事にチャレンジしてますか? 」  

製本+シナジー創造特別委員長 田中 真文

 

 井上前委員長より、後任の委員長を拝命してはや半年が過ぎました。
 今、我々の業界のみならず、印刷産業界全体に何か言いようのない閉そく感が漂っています。この原因はなんでしょうか。年々ジリ貧になっていく仕事量と売上と製本単価。紙媒体を減少させるデジタル化の進展、電子書籍の脅威等などマイナスの要素をいい出したらきりがありません。ただその中でも、企業規模の大小を問わず、業績が好調な印刷会社や製本会社は現実に数多く存在しています。このような会社は、予算のない中でも絶えず知恵を働かせ差別化に取り組み、新しい製品やサービスの開発を行い、新しい顧客とマーケットを開拓しています。このような努力を促し間接的にサポートしてゆこうとしているのが当委員会です。
 今、当委員会では、前委員長より引き継いだ「製本を科学する」というテーマで第一弾の発表をまとめているところです。何のために「科学する」のかというと、いとことで言えば組合員各社を守るためです。仕事上のトラブルが発生した時に、仕事をいただく立場は弱いので、不具合の原因が、紙や糊、印刷など製本以外に有ったとしても、製本にその責任を押し付けられる事があります。こうした時に原因を論理的かつ
科学的に説明できないと、往々にして事故原因を製本のせいにされてしまう場合があります。その為我々は製本の仕事を科学的に分析し、正確な原因をつかみ、今後の品質の向上に努めていかなければなりません。
 そこで、今まで職人の勘に頼って、「この仕事はこう言うものだ」「この紙はこうしないとうまく流れない」など経験による感覚で定性的にとらえている仕事を、データに基づき定量化し、客観的にとらえて業界標準を作っていこうという取り組みです。第一弾はどこの製本所も持っている断裁機と刃物について調べております。近日中には理事会に上程し、発表させていただけると思いますのでご期待いただければと思います。
 また、当委員会では従来から当委員会作成の製本の総合ポータルサイト「製本のひきだし」の運営と更新も行い、製本バイヤーに向けた情報発信をする事により組合員各社の仕事の増加につなげるべく努力しております。さらにOAC(日本広告制作協会)さんや日本図書設計家協会とのコラボレーション、理事量対談等々、その仕事は多岐にわたっており、その重要度から見てもとてもひとつの委員会で回してゆく仕事量で
はないと思いますので、他の委員会のサポートをお願いできないかと考えているところです。
 今後とも「製本のひきだし」を大いにご活用いただき、新たな製品やサービスを紹介する場として、情報の活用や、新規顧客の獲得などにご利用いただければ幸いです。