製本界 平成25年5月号

表紙の解説

「製本用表紙添着機」

(昭和29年製 :叶シ岡機械製作所)

 

製本用表紙添付着機(表紙くるみ機)は、昭和29年に開発し、無線綴じが普及する前の時代に雑誌は、丁合、針金綴じの後、表紙を手作業で糊付けくるみを行っていましたが、表紙くるみ作業を機械化し、くるんだ後、背固め乾燥機(焼き付け機)で、背を加熱・プレスして仕上げるようになり、製本工程は大幅に自動化されました。
表紙くるみ機と二連焼き付け機のセットは昭和30年代から40年半ばにかけて1500台が使われておりました。

目次

特 集
・平成25年度 東京都製本工業組合総代会
・取引慣行の改善を目指して〜お客様とのWIN/WIN の関係づくりへの挑戦〜 
・第15回 広報委員会が行く report & interview
   トレカは紙幣と同様。セキュリティが必要な仕事は強いですよ 株式会社 田中紙工
・広報委員会が行く 資材メーカー訪問

  環境に貢献し、個別のニーズに応える自社工場の強み 株式会社 松本久夫商店
・東京製本高等技術専門校 修了式・入校式

連 載
・今月の話題 「支部長になって思うこと」  新宿支部長 渡邊 博之
・4 月代表役員会5 月定例理事会報告

・東京製本高等技術専門校「 専門校レポート」

・製本業の経営力アップ講座「なぜ、今、経営力アップなのか」
・税に関するよもやま話
・健保問題を考える  第2期特定健診・特定保健指導がスタート
・二世会だより
・支部だより

情報のページ
◯手帳専門委員会
◯東京製本二世連合会 全員大会・総会
◯ミューラー氏会見
◯商印部会 組合役員懇談会 総会
◯書籍・雑誌部会 総会
◯「取引慣行改善ガイドブック」を刊行
◯平成24年度版「組合員名簿」の変更

 

組合顧問弁護士の紹介
城所虎雄氏 追悼
なぜ、いま、知的財産が必要なのか?

 

 

 

 

今月の話題「支部長になって思うこと」  

新宿支部長 渡邊 博之

 

 新宿支部の支部長を拝命して1年を迎えました。この1年はできるだけ支部組合員と組合本部との橋渡しをスムーズにし情報の共有化を心がけてきました。
 日頃、支部運営にご協力を頂いている支部組合員のみなさまには厚く御礼を申し上げます。
当支部は最盛期に150社以上を数えましたが現在は70社を切ってしまいました。丁度、東京工組の10分の1縮図のような推移をしております。
 現在私は専門校・検定委員会に所属しておりますが、当支部からは本部理事が副理事長を含め5名となっており、その内4名が専門校・検定委員会に配属されております。今はこのことに慣れてしまってあまり違和感を持っておりませんが、同じ支部同士が同じ委員会に集中してしまう事は本部からの多くの情報を的確に伝えるためには少々困難に思っております。今後はできるだけ各委員会に分散し理事間での情報交換やコミュニケーションを深め支部に情報を持ち帰ることがよろしいかと思います。ところで、他支部長や理事の方々を見ていましても非常に多忙の中いろいろなお役目を任されていて、一人何役も同時にこなしておりまったく敬服するばかりであります。
 組合員の減少は今後も避けては通れないでしょうし、増員に至っては数年来お目にかかっておりません。ということは組織の大きな改革(スリム化)がなされない限り、益々役員の方々の仕事の役回り?担当業務?お付き合い?が集中してくることは間違いないでしょう。また現実として、時間的に余裕がないため本業に専念しなければならず組合活動に参画できないでいる方々を見かけるようになりました。
 実際のところ、支部と本部とでは微妙な価値観・認識のズレを感じておりましたが、そこのところが、本部に参画し新鮮な情報を早くキャッチすることで段々と業界の全体像が見えてきました。当然ながら各支部にはそれぞれの特色があり、お得意先のジャンルによって違いが出ているようです。出版物系の多い支部、商業印刷系の多い支部、紙加工製品系の多い支部、手帳関係の多い支部、など取引条件も大分違うようです。だとしても同業でありまたライバルであり、互いに切磋琢磨しあえる仲間なのです。
本来組合組織が何のために設立され、なぜ今日まで綿々と引き継がれて歴史を築き上げてきているのか、しっかりと考えて、組合を守っていく必要があるのではないでしょうか。
 「守る」とは決して保守的なものではありません。自分の我欲をなくし、あくまで周囲のことを思い、次の代に繋げるための覚悟なくしてはできない行為です。組織の中にも、様々なものを守ってきた人がいます。歴史の継続の中には、血の涙を流すような思いで真心込めて守ってきた人もいます。しかしその思いを忘れる時に、衝突・反発・対決の渦中へと陥っていきます。
基盤が揺らぎつつある今こそ、製本文化の本質に触れ、守ることが叶った時こそ、強固な基盤を得るでしょう。
 肝心なのは「意義」と「方向」です。この目的がはっきりしていると、企業も団体も結束力が高まり思わぬ力を発揮します。それが「組織力」と「総合力」です。
 自分の組合であることに誇りを持ち、あなた任せにせず、どんどん組合を活用し、参画していきましょう。必ず力になってくれるはずです!先ずは、地元の支部から始めましょう。