製本界 平成25年7月号

表紙の解説

「三方断裁機51型 A4版手差式」

(昭和30年代製 :竃F野)

 

昭和30年代初期に天地・小口の三方を一工程の中で同時に断裁する省力化機械として登場。従来、平断裁機で行っていた工程を短縮・省力化出来る機械として注目され、今日に至っている。

目次

特 集
きんさい!きんさい 広島へきんさい!!  
第55回 全製工連全国大会(広島大会)に向けて

第16回 広報委員会が行く report & interview
新たな武器は、抜き型の要らないジャンプミシン
横田製本 株式会社

第2回 広報委員会が行く 機械メーカー訪問
製本業界に革新をもたらした、数々の国産1号機を開発
株式会社 工藤鉄工所

 

連載

今月の話題  北部支部長 田中 眞文

6月代表役員会/7 月定例理事会報告
弁護士活用術vol.1〜契約書の落とし穴〜
製本業の経営力アップ講座  自社経営の「見える化」
第2回税に関するよもやま話
東京製本高等技術専門校専門校レポート
健保問題を考える
二世会だより
支部だより

 

情報のページ
◯商業印刷製本専門委員会
◯製本人ゴルフ大会
◯手帳部会情報交換会
◯「製本を科学する」活動報告(シナジー委員会)
◯第5回販促EXPO
◯断截機安全特別教育課程 修了証の再発行について
◯平成24年度版「組合員名簿」の変更
◯事務局夏期休暇について
全日本製本工業組合連合会通常総会

 

 

 

 

今月の話題「製本界は弱肉強食か?」  

北部支部長 田中 真文

 

 北部の支部長の大任を拝してから早1年がたちました。この間支部組合員の皆様には支部運営に際して、多大なるご協力をいただいておりますことを厚く御礼申し上げます。
 またこの間、昨年暮れには安倍政権が誕生し、アベノミクスといわれる政策によって、日本経済が上向いていると言われ、大企業製造業の景況感も1年9か月ぶりにプラスに転じたとの報道がありました。しかしわが製本業界の景況感とは大きな開きがあるようです。実際、弊社においても昨年上期と比べ本年上期は大きく売り上げが落ち込み、支部の組合員さんの話を聞いていても、売り上げの減少と単価の下落の話ばかり耳にします。
 出版不況だけでなく、この状況はどうやら景気循環とは別に、デジタル化や紙離れなどの構造的な要因があると感じております。つまり多少景気が良くなっても、従来型の製本の仕事はむしろ減ってきているのではないでしょうか。組合員数も月々減少しておりますが、仕事の減少の方が早いようで、忙しくて仕方がないという話を耳にしません。
 ややもすると狭い業界で互いに仕事を奪い合い、値下げ競争を繰り返し、互いに収益を悪化させ、さらには個人資産まで食いつぶしていくと言う最悪の状況にもなりかねません。
 このような状況は絶対に避けねばなりません。自由競争の世の中では、弱肉強食は自然の道理ではありますが、ダーウィンの進化論においても、「強いものや頭の良いものが生き残るのではなく、環境の変化に対応できるものが生き残れる」と言うのもまた自然の道理だと思います。各社のおかれた状況の中であらゆる手を尽くし、各社の個性を生かした差別化を図りながら、この環境の変化に対応していかなければならないと考えております。
 経営者がもし変化を嫌うのであれば、個人資産まで食いつぶしてしまう前に、M&Aや転廃業も視野に入れた早めの経営判断が迫られていると感じています。
 本年度は、全製工連の中期振興ビジョンがその使命を終え、次期業界振興ビジョンの策定に取り掛かっており、私自身若輩者でありながら、その委員長の大役を仰せつかりました。この時期業界振興ビジョンにより、ハッピーリタイヤをする人と、差別化や業態変革をしながら事業を続ける事業所を明確に立て分け、業界を最悪の状況から脱出する為の指針になるビジョンを取りまとめたいと考えております。ぜひ組合員の皆様からもお知恵を拝借し、共々に新ビジョンを策定していただければ幸いです。