1:川上ワンストップ型モデル(フルフィルメント化)

【概要】

製本の上流、すなわちデザイン、DTP編集、印刷へ事業領域を拡大するビジネスモデルである。
どこまで上流へ事業領域を拡大するかは、各社の選択の問題だが、業界や顧客の業種を絞り込むことで、デザイン業務などへも充分参入が可能だ。また顧客が出版者や出版印刷会社などであれば、カバーや帯などの、書籍付帯物や端物の印刷から請ける事業スタイルも考えられる。
印刷会社にとって、製本の外注先という位置づけでなく、細かい部品のアウトソーシング先というポジションが獲得できれば、下請けからパートナーに昇格する。

【生産/設備/技術】

事業領域の拡大範囲での、技術・設備投資が必要になる。

【営業/マーケティング】

自社の顧客の事業の中でもっとも効率が悪く、外部化することにより、顧客の利益に貢献できる部分があり、しかもある程度の受注数が見込めるかという需要の探索が必要。

【財務】

資金的には設備投資の伴う資金需要が発生する。

【人材】

印刷、DTP、そしてデザインなどの人材の調達と、管理者の育成が必要となる。

【マネジメント(経営者)】

資金力に余裕があれば、印刷会社をM&Aで傘下に収めるという手もありうる。川上型ワンストップモデルは、作業に弾力性(全体の作業日程が印刷を含むことで伸びる)が持てることにより、日程管理がしやすくなり、収益源が増えるメリットもある。