製本業が取り組むべき6つの課題

【1.顧客業界へのアピールについて】
製本の顧客は基本的には、印刷業と出版業しかいない。
だからこそ、印刷、出版はもとより、製版、デザイン、図書 設計家に伝え続けて行かなくてはならない。

【2.社会へのアピールについて】
製本業は、印刷業や製版業と違い、昔も今もそしてこれからも 印刷物の製本加工がコア事業、だからこそ"人間的な味わい あふれる媒体の価値"を伝える使命がある。

【3.多種多様な技術/製品開発について】
コントロールが困難な外部環境の変化に、身を任せて成すが ままにしたくないのであれば、製法開発、技術開発、商品開発 などは、5.の連携も含めて、数多くある。

【4.健全な取引による共存共栄について】
"下請けいじめの連鎖"、"素人化する発注者"、"未熟な人間関係 で形成される社会"が進む現代社会において、下請けいじめを 嘆くのではなく、相手から見て襟を正して取引するに値する業者を 目指す。

【5.同業種/異業種の連携について】
自社に何らかの強みがあり、他社の強みとを組み合わせて、 新たな差別性や優位性を武器に、堂々と商売したいのなら、 業務委託から買収・合併まで、連携の方法はいくらでもある。

【6.人材育成への取り組みについて】
小規模になるほど、付加価値型へのシフトが必然で、何らかの 差別性による単価の高い商売が望まれ、そのための技術的・ 技能的強みや営業力は、結局人材如何にかかってくる。