製本界 令和5年9月号

表紙の解説

『実り』『発展』『成長』製本の未来は明るく永遠に続く事を表現


目次
【特集】
・第72回 広報委員会が行く report & interview
  長年培った職人技で勝負する、真の製本人
   有限会社大里製本
・紙製品製本専門委員会 熱海にて開催
・商業印刷製本専門委員会 北海道開催
・全日本製本青年会
 「進化」テーマに活気あふれた福岡大会 〝絆〟と〝進む力〟を新たに
 「最強の会社」目指し討論 次期総会は神奈川県で

【連載】
・今月の話題 江東支部長 金井 廣臣
・7月定例理事会
・委員会の現場より
・健保問題を考える コロナ禍で進んだデジタル活用
  高齢者の日常生活に深く浸透
・弁護士活用術vol.60 ~ヤマダデンキ、購入者に不正申請促す~
・二世会だより
・支部だより

【情報のページ】
○中小企業庁 下請ガイドラインを改訂 印刷業の特性踏まえ 4年ぶりに
○中小企業庁 全国よろず支援拠点に「価格転嫁サポート窓口」新設
○㈱常川製本が日印産連奨励賞を受賞
○日印産連表彰
○日印産連 2024年度 印刷産業環境優良工場表彰 開催休止
○page2024 出展社を募集中
○東京都最低賃金改正のお知らせ
○第72 回ボウリング大会
○各社ギフトショーへ出展

【編集後記】

【広告掲載社一覧】

今月の話題

江東支部支部長を受け継いで

江東支部長 金井 廣臣

  ようやく朝晩の暑さが少し和らぎ涼しい風が心地よい季節となりました。組合員の皆様には、日ごろの組合活動へのご協力ご理解を頂きまして、一理事としまして、御礼申し上げます。私達江東支部は、協同組合組織を持ち今年で55期の運営活動をしています。昨年末に現役就任中に西野智行理事長が急性心筋梗塞にて急死され、我々もあまりにも突然の出来事に現実をなかなか受け入れられず深い悲しみを受けました。しかしながら、悲しみの中にあっても日々は流れ活動して行かなければなりません。生前、西野君には次の理事長は頼みますね!と、事あるごとに云われていました。私が引き受ける事が西野君への供養にもなり平常な活動への早道と決断し、大変微力ながら、お受けする事になりました。
 江東支部は十数年前の全盛期には220社を数える程の会員数がありましたが、現在は56社にまで減少しています。仕事量の減少や後継者問題、オペレーターの人材不足と様々な要因が有ると思います。当然、組合収入も資産も大幅減少しています。その中で、昔と同じ事は出来ないのが現実です。組合員数が減少している現在ですが、江東二世会の江和会は少しずつではありますが、会員が増え2代目から3代目への継承が行われています。若い彼らが家業を継いで良かったなと思える様な製本産業を継承したいと思っています。後ろ向きな考えを止め、製本業の未来を明るいモノとする為に正確な情報と新たな活動を発信して、新旧力を合せて発展して行く事が最優先と考えます。私の座右の銘は、泰然自若不動心です。この言葉を知ったのは、数十年前のある日、先輩の社長室に通された時、デスクにとある記事からコピーして貼り付けて在りました。その意味を読むと、世の中、物事に怯えていたらその様になってしまう、自分の良い方向を定め進めば必ず叶えられる。人間の心境に例え、固い枝では強風で折れてしまう、柳の枝の様にしなやかな心で応ずれば強風にも対応できる、何事にも伏せず前向きな心境を持つ事が大切で有ると記してありました。私もその記事をコピーして頂き今でも断裁機の隣の壁に貼ってあります。汚く破れそうになったらまた、コピーし直して貼り付けています。
 私は今年9月で64歳になります。従業員さんも含め色々な方と出会いました。仲間とよく話すのですが、物事が上手くスムーズに行く人と行かない人が居て、行かない人は、出来ない理由や難しい理論付けから入る人で初めから成功すると思って掛かってないよね!最初からどの様にすれば解決するのかを考えて取り組む人は成功するよね!と話す機会が有りましたが、私はつい前者になってしまい遠回りしてしまいます。 支部長として、未熟な私ですが、皆様の力をかり、強い結束力の基、正しい判断と決断力に長けた支部長になろうと努力する所存です。これからも宜しくお願い申し上げます。