製本界 令和4年11月号

表紙の解説

製本業界の仕事の素晴らしさ・未来へと続く期待感等


目次
【特集】
・第67回 広報委員会が行く report & interview
  無線綴じを主軸に、幅広い製本領域を誇る
   梶田製本株式会社
・広報委員会が行く 資材メーカー訪問
  製本組合とは創成期からのおつきあい
   化学のチカラであらゆる産業の発展に貢献する
    株式会社東洋化学商会
・各地区産業展(港支部・江東支部)

【連載】
・今月の話題
  文京支部 支部長 金子  誉
  城北支部 支部長 小澤耕太郎
・9月定例理事会
・10月代表役員会
・委員会の現場より
・東京製本高等技術専門校
  専門校レポート・スケジュール計画表
・健保問題を考える
  自身や家族の健康のために
  がん検診で早期発見・早期治療を
・二世会だより
・支部だより
・弁護士活用術vol.55 ~旅館業法改正案~

【情報のページ】
○「2022年9 月 印刷の月」記念式典
 製本業界から2名1社を表彰
○知って得する法改正セミナー開催

【セイホン川柳募集案内・応募用紙】

【編集後記】

【広告掲載社一覧】

今月の話題

文京支部長に就任して

文京支部 支部長
金子 誉

  この度前任の島村さんの後を継ぎ、昭和3年の発足以来94年の伝統ある文京支部支部長の任を仰せつかり、改めて身の引き締まる思いでお引き受けすることになりました。出版系の同業が多い他支部と同様、文京も仲間が減り続け、今では支部内6ブロック全てを併せても50社を切る規模となりました。これに伴いついに昭和34年以来若手啓発の場として君臨し続けてきた文京製本新人会も解散、親会へ吸収しコンパクト化、とにもかくにも支部本体の活性化を優先する組織となりました。
 申し上げるまでも無く製本を志す若人の減少は、そのまま支部、本部、全国連合会の組織運営の諸課題へと直結しています。それに加え長期化するコロナ禍、ウクライナ危機に端を発するエネルギーならびに原材料の高騰、そして紙文化の衰退は我々製本人の日々の生活に重くのしかかってきています。
 この閉塞感を打破するため支部は何ができるか?自問する毎日ですが幸いにも新人会の吸収を機に執行部の若返りを図ることができたため、先ずはこれを生かして支部会員各社相互の交流をコロナ前の状態まで戻すということを第一に考えています。ただ飲み食いするだけでなく、意外に知らない各社の設備、得意技術、人員体制といった最新のプロフィールを共有し、とにかく仕事の話をしよう、と。そのためにも月に1回の支部役員会を単なる本部決済事項+α の「連絡報告会」に止めず、役員以外の支部員や時には支部外からのゲストも迎え、「なんか楽しそう」「出た方がよさそう」という場にするところから始めたいと思います。自社工場の設備自体には変化がなくても、時代や得意先要望の変遷にしたがって、自社がアピールしたいポイントも変ってきているはずです。例えば弊社でも一昔前はとにかく束の厚い大型製本を前面に出して営業していましたが、今では天のりや手作業、カレンダーも含めたワンストップ型を訴求するようにしています。改めて支部員相互の特色を掴み、自社だけではできない仕事も断らない。支部の絆がそのインフラでありたいと考えるのは他支部の支部長の皆さんも同じではないでしょうか。
 縮小する業界を踏まえますと、他支部との発展的な合流も視野に入れざるを得ないのかも知れませんが、それでも「組合に入っていて良かった」と言っていただける仕組みづくりを目指します。私は大祖父の代より「組合なくして業界なし」という言葉を引継いできました。組合を維持できなければおそらく製本業界は無くなり、印刷の一部として飲み込まれ、今以上に一般の人から製本という工程は忘れ去られることになるでしょう。そうならないためにも支部各社の皆様と一緒に生き残り策を紡ぎ出していく任期としたいと思います。文京支部そして東京、全国の製本仲間の皆様のご支援を引続きお願いいたします。

城北支部の支部長になり

城北支部 支部長
小澤耕太郎

  コロナ禍ではございましたが、三年ぶりに対面での総会が開催され承認となりました。今年度より城北支部の支部長を拝命いたしました有限会社オザワ 小澤耕太郎と申します。城北支部での役職の経験も少なく支部長と言う事で少し困惑気味ではございますが、組合本部の情報を城北支部の皆様にしっかりと伝達出来る様、努力して参りますのでご指導の程、宜しくお願い致します。
 城北支部の支部長に就任する以前、城北親和会(二世会)の会長を務めさせて頂き、その後に東京製本二世連合会の代表理事を経験させて頂きました。全日本製本青年会の立ち上げに携われた事や、全国や東京の数多くの若手の仲間達と共に素敵な時間を過ごした事は、私にとっての組合活動の中で最も貴重な経験となり、今の私の原動力・活力に繋がっている明確な理由かもしれません。
 さて、この混沌とした世の中、製本業界の大半の皆様は大変厳しい状況に苦しんでおられると思います。弊社も大変厳しい状況に陥っております。ペーパレス化・デジタル化・コロナ禍・物価高騰、それ以外にも様々な大波が押し寄せ飲み込まれそうな昨今、何とか自分の会社は生き残りたいと皆が思っています。しかし、なかなか他社との差別化やワンストップで突破する事が難しい企業が多い事も事実です。コロナ禍で国から融資を受け、そろそろ返済が差し迫って困惑している企業も多々あると思われます。弊社もそうですが、変化のスピードが速く先行きが見えず不安で心配でなりません。
 そんな中、弊社では以前からペーパレス化の危機感を感じ方向転換を考えておりました。そのきっかけとなったのが組合本部での活動や支部活動を通じて組合員の皆様との情報交換でした。皆さんとのお話からヒントを得て、家族や社員と議論を重ね現在に至っております。今になって少しずつですが弊社の救いとなっており、以前は社内で出来ないからお断りしていた仕事も、設備を導入し加工できるようになりました。機械化と手加工の技術と付加価値を高めお客様のニーズ・価値に合ったものづくりをしていきたいと考え日々奮闘しております。
 現在のような厳しい状況の中で、とにかく前向きに生きる事、そして組合活動に積極的に参加し、皆で情報を共有していく事が、これから生き残る為の道標になるのではないかと考えております。結果的にコロナ禍が改めて自社の取引先との関係、物価高騰、価格転嫁と会社を取巻く環境を今一度見つめ直すきっかけになった様に思います。自社の価値を再確認し、今後の事業発展に繋がる様、そして製本組合での様々な施策を有効に活用し、製本業界の未来を共に創造し皆でより良い生活が送れるよう頑張っていきたいと思っておりますので、今後ともご指導の程、宜しくお願い致します。