山縣純次氏「追悼録」本編

山縣純次氏「追悼録」
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巻頭口絵図版:17ページ
本文:236ページ
附録:16ページ(告別式と弔詞)
印刷年月日:昭和5年2月23日
発行年月日:昭和5年2月26日
編集者:日向 甲氏
発行者:牧 祥之助氏
印刷者:金綱 彌氏
原本所蔵:山縣奈美氏

山縣純次氏‥‥弱冠17歳で一職人から身を起こし製本所経営者へ立身、関東大震災の惨禍をものともせず業界の発展に奔走され、製本業者として洋行のさきがけとなり、初めてドイツ製かがり機を導入、製本の機械化・近代化に邁進された斯界の功労者。
 昭和4年2月、48歳の若さで惜しまれつつ逝去された山縣氏を悼んで、当時の製本界の有志により発行されたのがこの「追悼錄」です。豊富な口絵写真はもとより、当時業界の枢要な地位におられた方々の数多い証言から、単なる追悼文集に留まらず、大正~昭和期の製本紙工業界を記録した貴重な史料となっており、製本の歴史に興味のある向きには、さまざまな事象が読み取れることと思います。
 このたび、山縣純次氏の令孫である山縣奈美氏のご好意により公開を快諾いただき、原本からPDF化した本文を、当サイトにて閲覧できる運びとなりました。なお「追悼錄」公開までの詳細については、「製本界」2021年7月号掲載「山縣純次氏『追悼錄』のこと」に掲載されています。また、山縣純次氏の業績については『《復刻》印刷史談会〈28〉』に収録された牧経雄氏の談話『製本技術の変遷史談』(クリックするとリンク先に表示されます)にて触れられています。ご一読をお勧めします。

【『追悼録』本文は以下をスクロールしてご覧ください】
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「追悼録」原本は破損していたため、表紙を活かして貼り込み、角山帙付きの上製本に装丁し直したもの。
原本は和装四ツ目綴じ、表紙は家紋を型押しした合紙、本文は活版一色印刷。