業界誌「製本界」

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製本界 令和8年7月号

表紙の解説

アナログとデジタルの境界を越え、製本を通じて「明るい未来」を都市にもたらす、新たな可能性を表現

目次

  • 特集
      • 第90 回 広報委員会が行く report & interview
         両社の技術を結集! 100年先も「かたち」が残る本づくり
          株式会社ブロケード
      • 令和8 年度 商業印刷製本専門委員会(広島開催)
         「大和」の技術に学び、チームワークで「商売繁盛」を掴み取る
      • 東京工組 書籍・雑誌部会総会
         新たに幹事3名を増員 資材問題など密に情報交換
      • 令和8年度 全製工連通常総会(第129回理事会併催) .
      • 【第3回 次世代経営者勉強会】
         「事業承継」は節税対策ではない、未来の「経営」を守るための戦略だ
         ~株式の集中、遺言の活用、そして製本業特有のリスク管理まで~
      • 全日本製本工業組合連合会
        「紙の未来プロジェクト」JP2026・印刷DX 展に出展
      • JP2026・印刷DX展 特別企画
         業界4団体会長の本音と覚悟 ~価値協創への転換と「紙」の未来を語る~
          パネルディスカッションに150人超が参加
      • 第4 回 次世代経営者勉強会
         SWOT 分析と現場改善で未来を描く
      • 第5 回 次世代経営者勉強会(最終回)
         「魂のこもった事業計画」で次世代の航海図を描く
          ~宮崎体制から吉澤新体制へ~ 逆境を糧に「価値ある繋がり」を深化
      • 【特別企画】継ぐ覚悟、超える覚悟 東京・製本業親子の決断
          Interview 株式会社ブロケード(前編)
  • 連載
    • 巻頭言 紙製品製本部会 部会長 飛里 洋行
    • 7月定例理事会
    • 委員会の現場より
    • 継ぐ覚悟、超える覚悟 ~東京・製本業親子の決断~
    • 二世会だより
    • 健保問題を考える
       健康保険料の負担・6割超が「重い」
        国民皆保険制度を守るため未来を変える行動を
    • 継ぐ覚悟、超える覚悟 ~東京・製本業親子の決断~
    • 二世会だより
    • 弁護士活用術vol.77 ~日銀利上げ~
    • 支部だより
  • 情報のページ
    • 第59回造本装幀コンクール
    • 調査・取材テーマ募集
    • 加入脱退変更等一覧
  • 名刺広告
  • 編集後記
  • 広告掲載社一覧

巻頭言

MIX ‒ 人が交われば、新しい価値が生まれる
紙製品製本部会 部会長 飛里 洋行

 この度、紙製品製本部会の部会長を拝命しました墨田支部の飛里洋行です。
 この業界に入りまして21年が過ぎました。
 幼少期は田んぼを駆け回り、小学生になると負けず嫌いな性格が顔を出し、免許の取れる年齢に到達すれば不純な気持ちと視界に入ったバリバリ伝説に感化されMFJライセンスを取得しました。資金を捻出するため練習とレースウィーク以外は毎日12時間バイトに明け暮れながら東日本エリアを転戦、活動開始時に区切りを決めていた24歳を過ぎ、残り数戦で辞める事と御礼を両親へ伝えた際、浪人して大学に行かせた時間と考えていたし、今生きているからヨシとのこと。徹底した放任と食住を与えてくれたことは感謝しかありません。同年代
より大きく周回遅れの私は就職活動をスタート、B-ing を片手に数社応募した一社目の印刷会社に運よく拾われ、入社から二週間無休の昼夜付き合いで大人の階段を登り、営業職として荒川区から都内を駆けずり回り「24時間戦エマスカ」と言われて久しい時代でしたが長時間労働にも何とか食らいついていました。入社5年目を迎え役職も背伸びし始めた頃、当時二代目の役員になって間もない父親から会社に来てくれないかと話しがあり、充実した日々を送っていた私は正直戸惑いました。その時はじめて父親から子供の力が必要で、当時の役員3
名は後継者として違う業界にいる私を含めた3名全員を召集したいとの思いを聞きまして、数年間の準備期間を経て全員集合する事ができました。製本は全く素人同然だった者が和衷協同を経て、三代目として事業を継続できるようになった現在位置です。

 組合活動については入社直後から私が代表して参加させていただき、二連では若墨会から支部に入会、父親の引退が視野に入った頃、紙製品製本部会へ参加を始めましたところ、まさに専門分野の集合体といった第一印象で、お互い隠すことなく加工の手法や改善の見出し方など多岐にわたり話せる集まりでした。現在の部会では、私たちの事業と関連のある業者様と自社の強みや懸案事項など同じ目線で話し合い、お互いの事業でプラスアルファを見出せる「情報共有サミット」を開催し、企業同士が新たな取引を開始するなど拡がりを見せていま
す。専門委員会におきましては、大阪・愛知・東京の三工組が持ち回りで開催しておりますが、生涯忘れぬ出会いと貴重な事業体験談が飛び交い、経営者としての私を改造してくれていると感じます。振り返れば、異業種との出会い、人との出会い、組合活動での交流、様々なものが「混じり合った」からこそ、今の私があります。6月に予定していた専門委員会においては、荒天のため参加者の安全を考慮し中止といたしましたが、来年も東京開催としてリベンジさせていただければ幸いです。私たち紙製品製本部会では、「紙を用いて加工し、使うものはすべて紙製品」という広い視点を大切にしています。日常生活に欠かせない紙製品の価値を発信しながら、微力ではありますが業界の発展に貢献できれば嬉しいかぎりです。